| 010：トランキライザー 叫び声さえ上げさせず、急所を一突き。 身体はゆっくりと傾き、そのまま崩れ落ちる。 深々と刺さった得物を引き抜けばゴボリと血があふれた。 その途端、辺りに広がる血の匂い。 息の根が止まったのを確認し、得物をしまう。 「任務終了〜っと」 ニッと笑い、即座にその場から離れた。 体が熱い。 慣れた事とはいえ、肉を切る感触と血の匂いに気分が高揚する。 酔う、と言ってもいい。 明らかに興奮していた。 「早く帰ってイルカ先生とイチャイチャしよ〜っと」 カカシは意気揚々と家路を急いだ。 里に近づくにつれて、体の熱がだんだん収まってきていた。 イルカの事を考える度に変に高揚していた気分が落ち着いてくる。 戻っていっている。 本来の自分に。 時間の経過によって、ではない。 理由は別に。 里に着くと真っ先にイルカの元へ向かう。 明かりのついた部屋の前に立てば、自然に扉が開いた。 「お帰りなさい。カカシさん」 「ただ〜いま」 イルカの笑顔にこちらも自然と笑顔がこぼれる。 抱き寄せれば、その感覚に完全にいつもの自分に戻る。 「…イルカ先生って、精神安定剤みたいですね」 「え？」 「い〜え、何でもないです」 返ってきた問いをごまかし、部屋へと入っていった。 永久常用性の上、興奮剤にも転用可。 …現在、中毒症発生中。 |
自分で書いておいて何ですが…何だかよくわかりません。(^_^;;
精神安定剤というより、薬って感じですね。
私にこそ必要ですね。このトランキライザー。
ちなみに、トランキライザーってどんなのなんでしょう？
知らないので、素材はイメージで。たぶんバ○ァリンだ、これ。