019：ナンバリング ナルトにとって、俺は何番目なんだろうか。 日々尽きない考えが頭をめぐる。 もちろん、わかっている。 ちゃんと俺の事を好きでいてくれる事は。 その行動に何の意味もない事も。 だが、頭ではわかっていても感情というものは困ったもので、中々抑えることが出来ない。 わかってはいるんだ……。 「サクラちゃ〜ん、これって何だってばよ？」 「カカシ先生、教えてってばよ！」 「イルカ先生大好き〜！」 無邪気なナルトの声に感情のメーターが振り切る。 ガシリとその細い腕をつかみ、和やかな場からひったくった。 三人の言葉にならない同情の眼差しもムカつく。 「サスケ、ひっぱんなってばよ〜！」 ナルトの文句も無視してズンズンと歩く。 いつまでも答えの返らない俺にさすがに腹が立ったのか、ナルトが声を荒げた。 「サスケッ！」 だが、それは俺を余計煽っただけだった。 勢いはそのままに振り向き、文字通り吼えた。 「俺はお前にとって何番目なんだっ！」 俺の剣幕にナルトは驚いて目を見開いている。 そこでようやく冷静になった。 何を言っているんだ、俺は……。 バツの悪さに、くるりとナルトに背を向ける。 歩き出そうとして…手首をつかまれた。 「ナルト…？」 振り向けば、ナルトが顔を真っ赤にしていた。 何かを言おうと口を開きかけて閉じ、しばらく黙った後もう一度おずおずと口を開き出した。 「俺…、イルカ先生もサクラちゃんもカカシ先生も大好きで…一番好きだってばよ…。でも、でも…。サスケは何ていうか……。特別なんだってばよっ！」 さらに顔を真っ赤にして叫ぶと、ナルトは恥ずかしさのために全速力で逃げていった。 俺は追いかける事も出来ずに、それを呆然としながら見送ってしまった。 顔に熱が集まっていくのがわかる。 「ナルト…」 つぶやきは自分で思うのも情けないくらいに、嬉しさを含んでいた。 |
うわっ…。サスケが恥ずかしいっていうか、私が恥ずかしい。(苦笑)
ベタだけど、私の中でサスナルはそんな感じ。