太陽の少年、月の少年 「サスケって月みたいだってばよ！」 瞳と同じ色の空を見上げて君がいう。 とても嬉しそうににっこりと笑って。 指差す先には白い月。 そんな君を俺は眩しそうに見つめる。 俺が月なら君は輝く太陽 しってる？ 月は太陽の光を受けてやっと輝く事ができるんだよ？ 太陽（きみ）なしでは月（おれ）は輝く事なんてできない。 暗闇の中でも輝く事ができるのは君が照らしてくれるから。 「何でそう思うんだ？」 特に感慨もなく聞いたら 「だってさ、昼間なのに見えるんだぞ！　太陽は昼しか出てないのにさ。何かすっごく主張してるところがサスケっぽい気がするってば！」 意外な答え。 「…そんなに主張してるか？」 どちらかというと主張しているのは君じゃないだろうか？ 俺の問いに君はいたずらっぽい顔をする。 「してるってば！　確かに、そんなに分かりやすくめいいっぱいって訳じゃないけどさ。何か控えめなんだけど、それでいて実はすごく強く！　って感じなんだってば。やっぱり、月みたい」 そうだろうか？ 何となく納得しがたくてしばし考え込んだ。 そして、行き当たる答え。 俺はニヤリと笑う。 「確かに主張はしてるな」 「そうだろ！」 認める俺に君は嬉しそうに笑う。 すぐにその表情は変わるだろうけど。 すっと手を伸ばし、君の頬に触れる。 「お前は俺のものだと、な。それなら、俺は月と一緒だ」 昼は己の存在を晒して太陽が自分のものだと主張し、夜は太陽を隠しその光を受けて輝く事で主張する。 それは俺も同じ。 一番近いところにいて主張する。 ただ、君を隠せるとは思えないけれど。 「サ…サスケ…！！」 「何だ？　お前は真っ赤になって太陽みたいだぞ？」 その言葉にますます赤色を濃くする。 「…ばか」 照れ隠しに君は俺の胸にその顔を押し付ける。 その身体を大事に抱きしめて 「好きだぞ」 囁けば、小さな声が返ってくる。 「…俺も好き、だってば」 その言葉に笑みを浮かべてさらにぎゅっと抱きしめる。 俺の、俺だけの太陽を。 ＥＮＤ 2002/04/08

らぶらぶ、はずかし〜！！やっぱり私にはらぶはいかんのだろうか…？何か思いつくものみんな切ないなあと思って、この書きかけのをつらつら書いていったら…。まあ、らぶっぷりは成功かな。でも、これ以上は求めないで〜！ちゅーさえも満足にさせてやれん…。ごめんな、サスケ。(笑)